こんにちは、暑い日が続いていて夏大好きな僕も少しバテ気味です。
さて毎月の医療相談会を一緒にやっているフードバンクさんの記事が毎日新聞に載りました。
衣食住はどれも生活の基礎ですが、特に食は生きている限り絶対に必要なものです。
しかし様々な問題を抱えている人たちにとってはしっかりと食事をとることも大変です。
そこで食品の手配や子ども食堂の運営をされているのがフードバンクさんです。
皆様も少しだけ関心を持っていただけたら嬉しいです。
以下、毎日新聞の記事です。
都内の野宿者数がピークに達した2000年に、炊き出し用のコメを集める目的で支援団体有志らが設立した「フードバンク」(荒川区)。野宿者が減少する一方で「子ども食堂」など新たな提供先が増え、その役割が広がりつつある。コメを通じた地域のつながりを作ろうという試みが始まった。【市川明代】
「稲がきれいに立たないよー」
フードバンクが借りている群馬県板倉町の田んぼで6月、荒川区の母子家庭の親子ら約100人が、初めて田植えにチャレンジした。野宿者支援のスタッフや野宿経験者の手慣れた様子を見ながら、泥んこになって取り組んだ。
フードバンクは00年、山谷などの野宿者支援団体の有志が共同で設立。全国に協力を呼びかけてコメを集め、年間約12トンを炊き出しなどに提供してきた。高齢化した野宿者がアパートなどに移って生活保護を受給するようになり、炊き出し用のコメのニーズは徐々に低下してきたが、一方で貧困の広がりに伴い、コメの提供先は難民支援団体などに広がった。ここ数年は、区内の子ども食堂11カ所にもコメを届けている。
フードバンクは09年から、板倉町の農家から田んぼを1反を借り、提供用のコメの一部をまかなっている。建設不況で職を失った現役世代の野宿者も多く、「自分たちが食べるコメは自分たちで作ろう」と、田植えと稲刈りのシーズンにバスで訪れ、作業に当たってきた。
「一緒にコメを作ろう」と母子家庭に声をかけたのは、フードバンクの設立団体の一つ「あうん」の代表、荒川茂子さん(63)。同じコメを食べている人同士のつながりを深めようと企画した。
「当時現役だった野宿者もすっかり年を取り、田植えが難しくなった。それでも『子どもたちが来る』というと、喜んで出てくる。普段、何もなければ互いに関わることのない存在だけれど、コメを通じてつながることができたら」と荒川さん。秋には稲刈り体験も企画しているという。
コメの提供やカンパ呼びかけ
フードバンクは、コメの提供やカンパを呼びかけている。〒116-0014 荒川区東日暮里1の36の10 あうん気付「フードバンク」。問い合わせは同事務所(03・5850・4863)。
フードバンクと一緒に行っている医療相談会の様子