山友クリニック

ほんわかとした雰囲気のイラストですね^^実際の山友会も、こんなゆるい穏やかな空間です。

 

さて、山友会というのは、

東京都の通称「山谷地域」において、ホームレス状態にある方をはじめ生活困窮状態にある方に、無料診療、生活相談・支援、炊き出し・アウトリーチなどの支援活動を行っています。路上生活者の支援活動を行うNPO法人です。

公式ホームページから引用させていただきました。勝手にすみません。

興味があれば、一度見ていただきたいです。http://sanyukai.or.jp/index.html

 

私は、この山友会の中の山友クリニックで7月から鍼灸マッサージのボランティアをさせていただいています。

ここに来るようになったのは、副院長の義也先生、かや先生が元々参加されていた隅田川医療相談会の鍼灸ボランティアに誘われたことが大きなきっかけです。

 

それまで路上生活者の方々に対して、気になってはいたけれど関わりを持つことはなんとなくタブーのように感じていました。けれども、今は鍼灸師としてそんな方々へ関わるようになり、視点が180度変わりました。

 

「みんな同じ人間なんだ」これに尽きるのではないか、と思います。すごく当たり前のことかもしれませんが、すごく難しいことではないでしょうか・・・。

私たちは、どうしても肩書きや名声などのステレオタイプで相手を見るところがあり、「その人のありのまま」を見ることを忘れてしまいがちです。

「ホームレス、路上生活者だから〜」ではなく、「ホームレスのおじさんてどんな人なんだろう?」とその人自身に興味を持つこと、そこからすべてが始まるのではないかと思います。

路上生活者の方に限らず、精神障がい者の方や世間一般に敬遠されがちな方も、みんな奥底に健全な精神を持ったひとりの人間だと、私は信じます。

 

そうやって興味を持っておじさんたちに接していると、おじさんの個性がだんだん見えてきたり、心を開いてくれそうになったり。

やはり、話を聴くのもそうですが、その方の身体に触れること、それだけで距離が少し縮まる気がしています。

 

同じ曜日に来てくださっている精神科医の小原先生の診察も大変勉強になります。

先生の極意を少しだけ。

「好きを貫け」ひたすら相手を思えば、必ず心を開いてくれるのだそうです。

 

また来週も、

ただおじさんたちに会いたい、だから行きます!